開発者：ナレッジ：Vue.js

要約すると、Vue.jsを使うことで今時のWebアプリケーションを効率的に開発できます！

フロントエンドについて

フロントエンドは、Webアプリケーションのユーザーインターフェース（UI）を指します。CSSやHTML、JavaScriptを活用することで、ユーザーが直接操作する部分を作成します。

昔は、Webアプリケーションの開発において、JavaScriptを使ってHTML等のDOMを直接操作することが主流でした。

しかし、皆さんもご存じの通りWebアプリケーションに要求する機能は年々高度化しています。（例えば、Googleマップはスクロールするたびに地図が動きますし、Googleドキュメントでは他ユーザとの同時編集に加えてまるでWordのような機能をブラウザ単体で提供しています。）

このような要求へ答えるためには、JavaScriptのコードが複雑化することは明らかであり、保守性が低下してしまいます。
加えて、Javascriptはブラウザごとに挙動が異なることもあり、開発者にとっては非常に厄介な問題でした。
技術的な側面では、DOM操作は時間のかかる処理であり、ユーザー体験を損なうこともありました。

そんなこんなで、フロントエンドの開発には昔は「jQuery」、現代では「React」「Angular」「Vue.js」などのフレームワークがしばしば用いられます。

Vue.js とは？

Vue.js (ビュージェイエス) は、ユーザーインターフェースを構築するための JavaScript フレームワークです。2014年に Evan You 氏によって開発され、現在では世界中の開発者に利用されています。

最新のVue3では、TypeScript（JavaScriptに型の概念がついたものと思えばOK）をサポートするなど、より高度な開発が可能になっています。

Vue.js の特徴

類似するフレームワーク（ReactやAngular）と比較して、Vue.js には以下のような特徴があります。

学習しやすい!：Vue.jsは、類似フレームワークと比べて直感的に書けるため、初心者にもおすすめです。
高いパフォーマンス：Vue.jsは、なにも気にせずコードを書いても、ある程度のパフォーマンスを発揮します。Reactの方がパフォーマンスが出る打算はありますが、エンジニアのスキルが低ければ、結構クリティカルな性能低下を招いてしまうなど、落とし穴も多いです。
プログレッシブフレームワーク：Vue.jsは、小規模なプロジェクトから大規模なプロジェクトまで、段階的に導入することができます。結構面白い特徴で、今回のようなスモールスタートを切りたいプロジェクトには最適です。

Vue.js でできること

Vue.jsを使えば、SPA（Single Page Application）を作成することができます。SPAとは、Webページを複数持たず、1つのページ内でコンテンツを切り替えることで、ユーザーにストレスを与えないようにする手法です。

他にも、Vue.jsを使うことで、以下のようなことが可能です。

コンポーネント指向の開発：Vue.jsでは、コンポーネントを使ってUIを構築することができます。コンポーネント指向の開発は、再利用性が高く、保守性が高いため、大規模なプロジェクトにも適しています。
リアクティブなデータバインディング：Vue.jsでは、データとビューをリアクティブに結びつけることができます。データが変更されると、ビューも自動的に更新されるため、開発者は手動でDOMを操作する必要がありません。
ルーティング：Vue.jsでは、Vue Routerを使って、SPA内でのページ遷移を実現することができます。これにより、ユーザーがページを遷移する際に、ページ全体をリロードすることなく、コンテンツのみを更新することができます。
状態管理：Vue.jsでは、Vuexを使って、アプリケーション全体の状態を管理することができます。これにより、アプリケーション内でのデータの共有や更新を容易に行うことができます。

などなど、Vue.jsを使うことで、より高度なWebアプリケーションを開発することができます。